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第7話 崖の上の夫婦

Author: なつめ
last update publish date: 2026-07-28 11:52:03

 配送車は、濡れた路面を削るような音を立てて止まった。

 急制動に身体を投げ出され、美琴は胸へ抱いていた紙袋を両腕で庇った。助手席の足元へ数枚の資料が滑り落ちる。二十二年前の身辺調査書。その表紙が泥のついた靴底のそばで半ば開き、「桐生美琴」の文字を晒していた。

 耳へ当てた携帯電話からは、もう呼び出し音が聞こえない。

 確かめようと画面へ目を落とした瞬間、運転席側の窓が強く叩かれた。

「窓を開けてください」

 雨音を貫く、征士郎の声だった。

 配送車の運転手は、美琴と窓の外に立つ男を交互に見た。征士郎は濃紺の傘を差し、濡れた山道には不似合いな仕立てのよい背広を着ている。乱れのない髪、落ち着いた姿勢、抑えられた声。美琴を追って山道を駆けてきた人間には見えなかった。

 背後には榊原家の黒い車が、道を塞ぐように停まっている。

「あなた、誰ですか」

 運転手が窓をわずかに下ろした。

「榊原征士郎と申します。そちらにいる女性の夫です」

 征士郎は内ポケットから名刺入れを取り出した。雨に濡らさぬよう指先で一枚抜き、開いた窓の隙間から差し入れる。

 白い名刺には、榊原医療開発専務取締役という肩書が印刷されていた。

「妻がご迷惑をおかけしました」

「迷惑というか……この人、追われてるって」

「家族間で少々行き違いがありまして」

 征士郎は困ったように眉を下げた。

「妻は昨日からひどく混乱しています。病気の妹の手術を巡って感情的になり、会社の資料を持ったまま自宅を出てしまったのです。警察にも相談しています」

「違います」

 美琴はすぐに言った。

「この人は、私の口座を勝手に解約しました。病院の記録も偽造されています。警察へは、私の方から――」

「美琴」

 窓の外から名を呼ばれ、声が止まった。

 それでも二十二年間、逆らう前に黙ることを覚えさせられてきた声だった。身体が先に反応し、喉が狭くなる。

 征士郎は運転手へ視線を戻した。

「ご覧の通りです。今は誰が何を説明しても、敵だと思い込んでしまう」

「思い込んでなどいません」

「妻は昨夜、妹へ手を上げました。今朝は会社へ押しかけ、機密資料を持ち出しています。健康状態も心配で、担当医からは安静にするよう言われているところです」

 病院には、美琴が提供へ前向きだという記録が残されている。

 真実の一部だけを選び、順番を整えれば、美琴は簡単に異常な妻へ変えられる。

 運転手の目から、先ほどまでの警戒が薄れていった。

「でも、この人、裸足で山を走ってたんですよ」

「妻がそこまで追い詰められていることに、夫として責任を感じています」

 雨粒が傘の縁から落ち、肩を濡らした。

「これ以上、見知らぬ方を巻き込みたくありません。妻はこちらで保護します。ご親切に感謝いたします」

「保護ではありません」

 美琴は携帯電話を握った。

「この人と一緒に行けば、何をされるか分かりません。警察へ連れていってください。先ほどの交番ではなく、別の――」

 画面が暗くなっていた。

 通話履歴には、発信した番号と、通話時間一秒の表示が残っている。

 誰かが出た。

 美琴の声は届かなかったのだろうか。

「電話、返してもらえますか」

「お願いです。もう一度だけ、かけさせてください」

「奥さん。悪いけど、俺も仕事中なんです。旦那さんが来てるなら、夫婦で話した方がいいでしょう」

「美琴、降りなさい」

 征士郎が言った。

 その声の奥に、先ほどまで他人へ向けていた柔らかさはなかった。

 運転手もそれに気づいたのか、一瞬だけ眉をひそめた。だが名刺へ再び目を落とし、ためらいながらも助手席の扉を解錠した。

 小さな機械音が、美琴の耳には錠前の外れる音ではなく、逃げ道が閉じる音に聞こえた。

「警察へ確認してからにしてください」

「旦那さんが警察に相談済みだって言ってるでしょう」

「俺には、どっちが本当か分からない。でも、このまま連れていくわけにもいかないんですよ」

 その通りだった。

 見知らぬ女が、夫に追われていると言う。

 一方の夫は、名刺を差し出し、警察へ相談済みだと説明する。濡れた服で資料を抱き、泣き腫らした顔で訴える美琴より、どちらが信じられるかは明らかだった。

 征士郎はすでに、社会の中で信じられる顔を作り終えていた。

 美琴は紙袋を抱え直した。

 助手席から足を下ろす。靴を失った右足が冷たい泥へ触れ、小石が破れた靴下越しに刺さった。

 征士郎は傘を美琴の頭上へ傾けた。

 夫が妻を気遣う、穏やかな仕草だった。

 その手が美琴の肘を掴む。

 指は痛いほど強かった。

「資料を渡しなさい」

 唇をほとんど動かさず、征士郎が囁いた。

「嫌です」

「ここで騒げば、運転手も警察も、ますます君を信じなくなる」

 顔には微笑を残したまま、指だけが深く食い込む。

 美琴は運転手を見た。

 彼は気まずそうに視線を逸らし、携帯電話を受け取ると窓を閉めた。配送車はゆっくりと後退し、黒い車の脇を抜けて走り去った。

 赤い尾灯が雨の向こうへ消える。

 美琴の耳には、発信先で一度だけつながった通話の無音が残っていた。

「車へ乗れ」

 専属運転手が後部座席の扉を開ける。美琴はその男の顔を見た。長年、屋敷と会社を行き来する際に何度も世話になった人物だった。

「お願いです。警察署へ行ってください」

 美琴は後部座席へ押し込まれた。

 征士郎も隣へ乗る。扉が閉まると、雨音が遠ざかり、革と香水の匂いが満ちた密室になった。

 車が発進する。

 美琴は資料を膝へ置き、右手で扉の取っ手へ触れた。施錠を示す小さな突起は下がっている。

 征士郎は答えず、濡れた袖口を布で拭った。

 美琴は窓の外を見た。

 山道を下り、市街地へ戻るものと思っていた。だが車は途中の分岐で、自宅とは反対方向へ曲がった。

 海を示す案内標識が、雨に濡れて青く光っている。

「この道は、家へ戻る道ではありません」

「少し静かな場所で話をする」

 背中に冷たいものが走った。

「警察署へ行ってください」

「警察では話にならなかったのだろう」

 征士郎は前を向いたまま言った。

「君の説明には証拠がない。私が君を騙した、薬を飲ませようとした、臓器を奪おうとしている。そんな話を、誰が信じると思う」

 美琴は膝の資料へ手を置いた。

「ここにあります」

「会社の内部資料を盗み出したという証拠ならな」

「私を結婚前から調べていた記録です。父の会社、株式、信託、健康状態まで」

「企業同士の婚姻には調査が伴う。珍しいことではない」

「目的欄には、資産と議決権の長期管理と書かれていました」

 征士郎の横顔は動かなかった。

「三年前の資料には、私の検体を無断で使った記録があります。本人への告知は不要と書かれていました」

「それで?」

 平坦な問いだった。

 美琴は夫の顔を見た。

「それで、とはどういう意味ですか」

「知ったところで何が変わる」

「病院では、私がすでに説明を受け、提供へ前向きな意思を示したことになっています。六月十七日、私は会社にいました。誰が私のふりをしたのですか」

「病院側の記録違いだろう」

「本人確認書類と署名があるそうです」

「なら、君が忘れているだけではないのか」

「また私を、正常ではないことにするのですか」

 征士郎はようやく美琴へ顔を向けた。

「今の君を見れば、誰でもそう思う」

「私をこうしたのは、あなたです」

「違う。君が従わなかったからだ」

「書類へ署名し、手術を受ければよかった。そうすれば貸金庫へ行く必要も、会社の倉庫を漁る必要も、警察で恥を晒す必要もなかった」

「私の口座を解約したのは、署名を拒む前から決めていたのでしょう」

「術後の管理に必要だった」

「関連会社へ全額移すことが?」

「資金を分散させるより効率がいい」

「私のお金です」

「夫婦の財産だ」

「結婚前の預金も、父から相続したお金も入っていました」

「二十二年間、この家で生活できたのは誰のおかげだ」

 美琴は窓へ目を向けた。

 街並みが途切れ、海岸沿いの道へ入っている。鉛色の海が、ガードレールの向こうで荒れていた。雨に煙る水平線は曖昧で、空と海の境が見えない。

「華帆との子どもは、どうするつもりだったのですか」

「今、その話は関係ない」

「関係があります。私の肝臓を華帆へ渡し、華帆にあなたの子どもを産ませる。私はそのあとも妻として家に残り、会社を支える。そういう計画だったのですか」

「華帆が余計なことを言ったようだな」

「否定しないのですね」

「子どもは守る」

「私たちの子どもには、存在しなかったと言ったのに」

「またその話か」

「あの時のことと、今を同じにするな」

「あなたにとって違うのは、母親だけでしょう」

「華帆の身体に負担をかけるな。今は情緒が不安定な時期だ」

「私の身体へは、肝臓を切り取る負担をかけてもよいのですか」

「君は健康だ」

「健康な人間には、未来がないのですか」

「私との結婚は、父の会社と株式を手に入れるためだったのですか」

「答えてください」

「何を今さら」

「では、本当なのですね」

「桐生宗一郎の会社は、あのままなら潰れていた」

「あなたが取引停止を仕組んだのですか」

「私は機会を利用しただけだ」

「冬真と関わり続ければ会社を潰されるという話も、嘘だったのですか」

 二十二年前、冬真へ別れを告げることさえできなかった。

 連絡を絶ち、征士郎へ嫁ぐことが父と従業員を守る唯一の道だと信じた。

 冬真が自分をどれほど恨んだとしても仕方がないと思っていた。

 あの選択の土台そのものが、征士郎の作った嘘だった。

「どうして、私だったのですか」

「宗一郎の一人娘だったからだ」

「君と婚姻関係を結べば、株式と議決権を長期的に管理できる。宗一郎が死ねば、桐生家の資産も君を通じて動かせる。当時としては最も確実な方法だった」

「私は十八歳でした」

「成人していた」

「父が倒れ、会社を失うと脅され、誰にも相談できなかった」

「それでも署名したのは君だ」

「二十二年間、私が会社の経理を担ってきたことも、最初から計算していたのですか」

「君に数字を見る力があると分かったのは、結婚してからだ。正式な役職を与えずとも、君は会社のために働いた。父親の会社を守っていると思わせておけば、いくらでも無理をした」

「私が倒れそうになっても、休ませなかった」

「君が自分で働いたんだ」

「あなたは、私の作った資料へ自分の名前を書いた」

「妻の仕事は夫の成果の一部だ」

「給料も、肩書も、何もくれなかった」

「生活は保障した」

 だから財産も、労働も、身体も差し出すのが当然だと。

「華帆の病気が悪化した時、私が提供候補になると知った」

「それで、利用できるものがもう一つ増えた」

「そうだ」

「最初から臓器が目的だったわけではない」

「華帆が生まれたのは、君と結婚した後だ。病状が悪化し、君が候補になり得ると判明した。それなら使わない理由がない」

「家族の中で融通できるものを、外から探す必要はない」

「私の肝臓は、会社の資金ではありません」

「君は私の妻だ」

「君が従っていれば、何も知らずに穏やかに暮らせた。手術が終われば療養させ、回復した後は今まで通り家へ戻すつもりだった」

「華帆とあなたの子どもがいる家へ?」

「表向きは何も変わらない」

「私の口座も株式も、あなたが管理したままで?」

「君には難しい判断をさせない方がいい」

 海岸道路から細い上り坂へ入る。風が強まり、車体がわずかに揺れた。

 前方に、崖沿いの展望駐車場が見えた。

 雨の日には訪れる者もいない、古びた場所だった。海側には低い柵が続き、その向こうは切り立った崖になっている。

 駐車場の中央には白い車が停まり、その傍らに華帆が立っていた。淡い色の外套に透明な傘を差し、病院へ向かったはずなのに、化粧も髪も乱れていない。

 黒い車が停まると、征士郎は先に降り、美琴側の扉を開けた。

「降りなさい」

「ここで何をするつもりですか」

「話を終わらせる」

 美琴は資料を抱き、車外へ出た。

 潮を含んだ風が強く吹きつける。濡れた髪が頬へ張りつき、裸足の右足から体温が奪われた。

「お姉ちゃん、そんな格好で何してるの」

 心配する妹の声だった。だが目は、美琴の胸にある紙袋だけを見ていた。

「それ、返して」

「これは私に関する資料です」

「会社のものでしょう?」

「私の血液を無断で調べた記録も入っています」

「だから必要だったんだよ」

 華帆は傘を傾け、一歩近づいた。風に煽られた透明な傘が大きく歪む。

「私の命がかかってるんだから」

「私の同意は必要ないの?」

「お姉ちゃんなら、最後には助けてくれると思ってた」

「助けを求める人は、先に相手の口座を奪い、逃げ道を塞いだりしません」

「お義兄さんだって、好きでこんなことをしたわけじゃないよ。お姉ちゃんが言うことを聞かないからでしょう」

「報告書を返して。手術へ同意してくれたら、もう責めないから」

「あなたが私を責めるのですか」

「だって、お姉ちゃんのせいで会社まで危なくなってる」

 華帆は傘の柄を両手で握り、声を強めた。

「その資料が外へ出たら、病院との契約も信用も全部なくなるかもしれない。会社が潰れたら、お義兄さんは何もかも失うんだよ」

「不正をした結果です」

「そんな言い方しないで!」

「お義兄さんは、ずっと家族のために働いてきたの。お姉ちゃんだって、この会社のお金で暮らしてきたでしょう」

「その会社を二十二年間支えたのは私です」

「でも、誰もお姉ちゃんに頼んでない」

 征士郎の隣で帳簿を見続けた夜も、資金不足を埋めるため頭を下げた日も、誰も頼んでいないことにされる。

「手術を断ったら、会社が潰れる」

 華帆は腹部を庇うように手を当てた。

「この子が生まれる前に、お義兄さんが逮捕されたり、父親として何もできなくなったりしたら、どうするの?」

「それも私の責任だと言うの?」

「お姉ちゃんが黙って同意すれば、何も起きないんだよ」

「私は病気なの。このままじゃ、この子を産めないかもしれない。お姉ちゃんには健康な身体がある。会社のことも分かる。四十歳までちゃんと生きてきた。少しくらい、私に分けてくれてもいいでしょう」

 美琴が二十二年かけて積み上げたものは、華帆にとって少しずつ分けてもらえるものだった。

「私は同意しません」

 美琴は雨に濡れた資料を抱き直した。

「資料も渡しません。病院へ行き、私の名で作られた記録をすべて調べます。口座と貸金庫についても、正式に手続きをします」

 華帆の目から涙が消えた。征士郎が二人の間へ入る。

「十分だ。美琴、車へ戻れ」

「戻りません」

「今は興奮している。自宅で落ち着いてから話す」

「自宅には帰りません」

「帰る場所はあそこしかない」

 美琴は征士郎を見た。雨に濡れた夫の顔は、二十二年間見続けたものと同じだった。

 けれどもう、その表情の奥に愛情を探すことはなかった。

 紙袋を抱く腕へ力を込める。

「私には、どこへ行くかを決める権利があります」

「妻が夫の許可なく、どこへ行くつもりだ」

 美琴は静かに息を吸った。潮の匂いが肺へ入り、冷たい雨が頬を伝う。

 裸足の足裏は傷つき、立っているだけで痛んだ。それでも今、自分の身体がここにあることを、はっきりと感じていた。

「私はあなたの妻である前に、私です」

 征士郎の顔から、表情が消えた。

 次の瞬間、彼の手が美琴の腕を強く掴んだ。

 これまで他人の前では決して見せなかった怒りが、初めて剥き出しになった。

「誰のおかげで、その名前を守ってこられたと思っている」

 低い声が、荒れた海の音より冷たく響いた。

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    筆跡鑑定人が持参した資料は、前に見たものより薄かった。それなのに、美琴は表紙へ触れるまでに少し時間がかかった。九条家の応接室には午前の光が斜めに差し込み、長机の上には華帆が過去三年間に残した手書き資料の複写が並んでいる。白い花の誕生日カード、買い物を頼まれた時の走り書き、病院へ提出した申請書、美琴宛ての短い手紙。どれも当時は疑う理由すらなかった物ばかりで、今は一文字ずつ線の癖を見られるために透明な袋へ収められていた。「結論から申し上げれば、同一筆者と断定する段階ではありません」鑑定人は最初にそう告げた。美琴は胸の奥で固くなっていたものが僅かに緩むのを感じたが、安心したわけではなかった。鑑定人はすぐに、直近三年間の移植関係書類にある偽造署名と華帆の自然筆跡には、複数の共通特徴が見つかったと続けた。文字の形そのものではなく、筆圧の入れ方、曲線から払いへ移る時の小さな止まり、縦線を書き始める際に紙へ強くペン先を置く癖が似ているという。透明なシートを重ねると、全く違う言葉の中にも同じ動きが浮かび上がった。華帆が書いた〈お姉ちゃんへ〉の「姉」の縦線と、移植同意書にある〈榊原美琴〉の「琴」の縦画には、始点だけ強く紙を押し、その直後に力を抜く癖がある。さらに、長い横線の終わりを僅かに上向きへ返す動きも共通していた。鑑定人はあくまで可能性の話として説明し、類似だけで本人と決めつけることはできないと何度も念を押した。「比較資料を増やせば、もう少し精度は上がりますか」美琴が尋ねると、鑑定人は頷いた。「年代の分かるものが多いほど助かります。特に、急いで書いたものと丁寧に書いたものの両方があるといいでしょう」と答える。その声は淡々としていたが、美琴にはありがたかった。ここで華帆が書いたと断定されれば、怒りの向け先は簡単になる。けれど簡単な答えほど、今の美琴は警戒するようになっていた。久世が病院関係の申請書を一枚取り上げた。「華帆さん本人が提出した入院費助成の申請です。日付も本人提出も確認できています」と言い、別の買い物メモと並べた。美琴はその二枚を見ながら、華帆が榊原邸へ来た最初の頃を思い出した。文字を書く姿を何度も見ていたはずなのに、どんな持ち方をしていたかまでは覚えていない。姉を慕うように隣へ座り、「お姉ちゃんの字って綺麗」と家計簿を覗き込んでいたことだけが、妙にはっきり

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